高校の先生にお話しを伺いました!

こんにちは!
今回は、高校の先生に直接お話しを伺いました!


〖取材〗
高校の先生‐‐‐高
職業部員 ‐‐‐ 職

職:仕事の内容について、簡単にご紹介いただけますでしょうか。

高:私は高校の教員なんですけども。やっぱり教師って言っても、例えば幼稚園、小学校、中学校、高校とか、そこのところで、同じ様なところもあるけど、違うような事もだいぶ多いので。私は高校なので、高校の内容について話します。大きく分けて、教科の内容ね。教科として、授業でどれだけ子供達に伝えて、子供達の学力を上げていくのか。というところの教科指導というのと。もう一つは、担任とか分掌とかいうね、分掌ってあんまり実際には耳慣れないかもしれないけど、いわゆる教務部とか生徒部とか、高校を運営していくのに色々生徒達にとって必要な部があるんですよね。その大きい2本柱の仕事があるわけなんですよね。やっぱりどちらもとても大事で、例えば教科指導というのであれば、自分自身の勉強も大事になってくるし、そういうので色々研修とかいうのも色々あります。それから、分掌とか担任ていうのも、若い先生はすごいガッツがあるし、子供達と関係つくるの上手やったりするんやけど、そこでやっぱり経験ていうのが不足してる分をベテランの教員が一緒にいる事で、そういう事を伝えていく。だからそこで、若い教員とベテランが上手い事噛み合っていくと、すごく学校が良い感じでまわっていくという感じかなあと思っています。質問はどうですか。

職:分掌というのは初めて聞きました。

高:たぶん、生徒にはそういう言い方しないから、でも聞いた事はいっぱいあると思うんよね。生徒部とか教務部の先生やとか、あと図書館の先生やとか。それは高校によって、設置してある名称とか数も違うんよね。高校の人数も違うし、生徒数も違うし。そこの高校の特徴とかで必要な部とかが決まってくるので。それはもう色々やね。

職:僕自身は先生っていう仕事はすごい大変やなと思ってて。キリがないというか。例えば、教科の勉強を自分がするのとか、教えるために資料作成したりとかし出すと、やろうと思えばいくらでもやれるというか。

高:それが怖いところやな。だから結局、やろうと思えばいくらでも仕事って出てくる。やっぱり教員の仕事の特徴かなあとは思います。担任とかでも、色々やらなあかんていう最低限の事もあるけど、やっぱり担任の先生によってね、色々なんやな。例えばクラスで、先生昔やってたけど、行事の後写真撮ったやつを全部一覧に後ろに貼ったりとかね。今はそういうの、みんな自分達で撮るからないけど、そういうのもプラスでこういうのやってあげたらいいかなとかいうのは、どんどんやっぱり探せばなんぼでも出てくるよね。それは教科でも一緒で、教科資料でも、言うたように、ちょっと今授業理解不足してるから練習プリント作成してやらせようかなあとか。そういう事も、色々プラスアルファで考えるといっぱい出てくるよね。だから、やっぱり中々時間は足りない。だから働き方改革ってね、今言われてると思うんやけど、学校も言われてるんやな。言われてるけど、一応勤務時間ていうのは5時なんやね。じゃあ5時に帰れるかっていったら、なかなか5時に帰れない。というのがやっぱり現実やね。色々あって。

職:5時までなんですね。僕が高校生の頃は、先生って6時までいるもんなんやなって思ってました。それ残業なんですか。

高:そうそうそう。でもそんな、お手当とか出ないよ。でも、やっぱり例えば分からないので教えてくださいって質問が来たりとか、進路の事で相談したいとか、って出てくると、それは私時間ですから帰りますは言えないですよね。やっぱりこう、生徒と対話を、一生徒と関わるのが教員の仕事やから。それやっぱり仕事の大事な子供やから。ポンっとね、いやいやこの時間やからって割り切れるような仕事じゃない、と思います。

職:ありがとうございます。では続いて、やりがいとか、楽しさっていった面についても、教えていただけますか。

高:そうですねえ。やっぱり、ほんとに何だかこう、教師やっててよかったなあっていうのは、先生はやけど担任やった時かなあと思う。特に3年生の卒業式とか、あるいは担任してた子が志望してたところに合格したとか。そういう時に、やっぱりよかったなあという。子供達の成長を見届けられる。高校の1年から3年まで3年間持つってね。生徒は自分達がみんなと育ってるから、あんまり分からないと思うんやけど、先生らからしたら、中学出てまだあたふたしてた幼い子達が3年間でぜんっぜん変わるわけなんや。あの子がこんなに大きくなったねって。しっかりして、ちゃんと自分の進路考えて、卒業していったねと。君達の人生のね、一番位大事なね、そういう3年間を一緒に過ごさせてもらう。その成長を見届けられるっていうのは、やっぱり何にも代えがたい。教師としての喜びかなあと思います。

職:なるほど。自分で感じる以上に、先生って成長を感じられるんですかね。

高:どの先生もね。君達自分達が入ってきた時の事とかね、パッと写真見たらちっちゃかったなあとかって思うぐらいかもしれんけど。ほんとにね、中学出たてって、特に最初の4月なんてみんな不安で、じーっと黙ってるし、先生の言う事は素直に聞いてね。そういう、ある意味ね、ほんとに言われたままする事に慣れている子達が、こうクーっと自我が育ってくるというか。自分はこうだと主張が出来たりとか。あるいは反抗してみたり、なんかこれ先生これちゃうんちゃうかとか、いう事をしっかりはっきり言えるようになったりとか。文化祭もそうやけど、今までは先生に言われてやってたのが、自分達で苦労しながら色々創り上げていく。ケンカもしながらやけど。そうやって、何かこう創り上げていく事も出来るようになっていく。最後は自分で進路を決めて、将来どういうところに進んでいくかは自分で決めて、自分で進んでいく。じゃあ、すごいやっぱり大きい成長なんやな。もちろん体も大きくなるけど、ここも全然ね。ほんとに、3年間で変わっていきますよね。

職:確かに、高校の時って、1年の時と3年の時比べたら、結構変わった気がしますね。色々、成長期やからこそ、刺激受けてのびる事も多いやろうし。そういうのに携われるっていう事がやりがいなんですね。

高:そうそうそう。やっぱり、キラキラしてる時やんね。みんな、部活もほんとに精一杯頑張って、文化祭でもはじけてとかね。先生の高校はすごい厳しくて。文化祭とか無きに等しいような感じで。クラスでなんか出しものとかもしないし、模擬店なんかもないし。文化部がちょっと展示やったりくらいの。そういう文化祭やったから。先生としては、文化祭とかそういう自分があんまり体験しなかったものを、こうやって教師になって君達がやってるのをほんとにこうやって見させてもらって。文化祭こんなに楽しいんやな、こんなに素晴らしいなというのを、一緒に体験させてもらってる気がします。

職:学校によって結構変わるもんなんですか。

高:もちろん。全然違う。やっぱりカラーもあるし。工業科もあるし、商業科もあるし。私立と公立でもカラーちゃうし。あるいは中高一貫校でも違う。中高一貫校やったら中学と高校で一緒にやったりもするし。だから、ほんとに色々なんやね。

職:ありがとうございます。では、最後に中高生をはじめとした若者へのメッセージをいただけますか。

高:なんか今って、教員の仕事ってブラックブラックって言われてね。すごくなりてが減ってるっていうのを聞いて。確かにね、そういうブラックな部分ていうのも、ネットとかニュースとかでも今はそういうのがすごく出てるので。目にする事も多いと思うんやけども。しんどい事も多いんやけど、たぶん得る物はしんどい事と、それでも今続けてるのはそういう事なんやけど、それ以上に得られる部分も、先程お話ししたように、ある職業やと思うんですよね。やっぱりちょっと特殊な職業やし。大事なのは例えば、今はブラックやけど、そういうのを若い人がこれから変えていってほしい。ブラックなままではよくはないやろうし、やっぱりこれからの子供達を共に育てていってくれる人がいっぱいね、入ってくれればいいなと思います。

職:ありがとうございました。

〖職業部員の感想〗
学生時代、多くの人にとって一番身近だった職種は家族の職業、もしくは先生だったのではないでしょうか。
私は高校時代を思い出して懐かしくなりました。
あの頃、私は「教師にだけはなりたくない」と思っていた事を思い出しました。
生徒のために色々やろうとするとキリがない、ゴールがないつらさ、これは自分にはとても無理だなあと感じたものです。
ただ、先生のお話しを聞いて、生徒の成長を実感出来る仕事は魅力的だろうなとも思いました。
自分が思っている以上に、自分の成長を喜んでくれている人がいた事が、今になってとても嬉しいです。
学校によって雰囲気が異なるというのも面白い話しでした。
「私の当たり前」は「他の人の当たり前」ではないのだと、改めて知るきっかけとなりました。
先生がおっしゃっていたように、これからの子供達を共に育てていってくれる人が、教師を目指していければよいなと私も思います。
ありがとうございました!!